リボーン

□『寝かして下さい』
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灰音「なぁねーちゃん!あの自称王子が又ナイフ投げて来た!!あの馬鹿裏なら分かるけど何で俺なんだよ!ねーちゃん!聞いてる?!寝んなよ!!」


『・・・・・。』

支給された黒鬼の部屋にて、ギャーギャー騒ぎ黒鬼の背に馬乗り状態の灰音達がいた。
任務で朝方に帰って黒鬼がウトウトしてた時、灰音がドアをノックせずバンと開けダイブしてきたのだった。

『寝かして下さい。』

眠たいのだ。


灰音「ねーちゃん!!」

『は、い・・・。』


黒鬼は枕に顔を半分埋めながらも耳を傾けた、が・・・灰音の騒がしささえも子守唄に聞こえ視界は閉じられた。

灰音「ねーちゃん!!














ルッス「えぇえー!もうジャッポネに戻すの〜!!?」

スクアーロ「あたりめーだぁ!これも任務だぁ!!」

ベル「ちっ・・・。」

廊下にて話す三人、マーモンはもう話は聞いており姿はない。

スクアーロ「黒鬼・赤裏・灰音の体調はどうなんだぁ?」

ルッス「赤裏ちゃんと灰音ちゃんは体調に不調は無いわ、けど黒鬼ちゃんはどうか分からないの。」

ベル「分からない?」

ルッス「そーなの。胃や腸、さらには心臓・脳・・・弱ってる。長生きは・・・・・出来ないわね。」

ベル「!ふーん・・・」

スクアーロ「ハッ!上等じゃねーかぁ!」

スクアーロはそう言うと長い銀髪を靡かせ、ザンザスが眠る部屋へと向かった。

スクアーロ「長生きさせれば良いだけだぁ!!3日後だぁ、3日後には日本に三人を向かわすぜぇ!!灰音ように制服とかを用意させろぉ!!」

ルッス「灰音ちゃんも行かせるの?」

スクアーロ「あぁ!灰音をここに残してもあの様子だと黒鬼から離れねーだろぉ。」


それもそうかと納得した二人、ルッスは早速部下に指示を出した。



















3日後まで任務は無く、部下との鍛練に付き合ったりルッス達ともしたりで過ごす事になった。


『お願いします。』

グローブを両手にはめてルッスに頭を下げる黒鬼、ルッスもこちらこそと気楽に言うがグローブをしていなかった。無くても大丈夫という事だろう。

鍛練をさせようとスクアーロが黒鬼・赤裏・灰音の三人にルッスに稽古をつけさせる。

ルッス「さぁ、黒鬼ちゃん。掛かってらっしゃい。」

『・・・・・。』



ルッス「・・・・・。」






『・・・・・。』






ルッス「・・・・・。」











『・・・・・。』














ルッス「黒鬼ちゃん?」





『はい?』

ルッス「掛かってらっしゃいよ。」

『・・・・・家宝は寝て待て、です。』

ルッス「何よそれ。来ないなら私から行くわよ!」


ルッスが黒鬼に向かい走りだし、黒鬼はスッと装備したグローブを構え守りモードになる。


だが・・・・・



サッとルッスのパンチを避ける。
守りモードは避けれない時だ、避けれたら避ける。


『あー・・・・・ビックリしましたー。』

ルッス「もっと感情込めれないのかしら?さぁ打ち込んでらっしゃい!」

『・・・・・。』

又もやパンチを繰り出すルッス、黒鬼はギリギリ避ける。

『・・・・・。』

ルッス「もう!攻めないんだから!!遠慮は要らないのよ!」


赤裏「・・・・・。」

灰音「殺っちゃえー。ねーちゃん!」


ルッス「もう!次は赤ちゃん!」

赤裏「はーい!宜しく母さん!」

グローブをはめ、ルッスにニコッと言う赤裏。早速ルッスが攻めるがヤハリさけるだけで攻めてくる様子がない。

ルッス「ちょっと〜!攻めないの?」

赤裏「うん。」

ルッス「うん、じゃないわよ。次、灰音ちゃん。」

灰音「ん。見とけよねーちゃん。」

『・・・・・。』

赤裏と体育座りをし見学する黒鬼、早速と言わんばかりに攻める灰音。ルッスはそれを笑顔で交わしていく。


ルッス「良いパンチよ、灰音ちゃん!」

灰音「黙れオカマ!大体ねーちゃんに構って貰えたからって調子に乗んじゃねーぞ!!」

ルッス「何で三人ともこんなに捻くれてるのかしら・・・?」

















ルッス「・・・・・結局遠慮なく攻めて来たのが灰音ちゃんだけだったわ。」

マーモン「だろうね。」


『・・・・・。』

灰音「お、これうまい。」

赤裏「母さん、お代わり!」

お茶会中でした。




2日目



レビィ「私が稽古をつけてやる!」


部下「・・・・・。」

部下2「・・・・・。」


誰も居なかった。


レビィ「何故黒鬼がいない!?

部下「黒鬼様はマーモン様とお話されてます。」

部下2「赤裏様はベル様とゲームしてます!」

部下3「灰音様は何故か心肺停止状態でルッスーリア様と緊急処置室です!」


レビィ「何故心肺停止状態なんだ。」

部下3「はい、どうやら幽体離脱してるらしく・・・体が腐らない様にと冷蔵庫に入ってますと。」

レビィ「訳分からんわぁ!!



3日目


スクアーロ「・・・・なんにも出来てねーぞぉお!!一体どーしたぁ!?」

鍛練非参加的三名。



マーモン「ムッ。後3日しか無いんだったら僕は黒鬼と過ごしたかったんだよ。」

ベル「シシッ。アイツ(赤裏)にゲームで負かしたかったんだよ。」

ルッス「幽体離脱されちゃーね?何にも出来ないわよ。」


スクアーロ「・・・・・。



そし3日後、三人はヴァリアー専用ヘリに乗り日本へと又向かった。


マーモン「ムッ、黒鬼。行ってらっしゃい。」

ルッス「三人とも、体に気をつけてね〜!」

赤裏「はーい!又ねー、母さん!」

『マーモンちゃん、睡眠はとって下さいね。』

灰音「ケッ。」

ベル「コイツ生意気。」

見送られながら向かう日本、密かにザンザスが椅子にて欠伸をしながらヘリの音を聞いていた。



ザンザス「ふん。」
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