リボーン
□『旅行?』
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ソレは本当に唐突だった、突撃隣の何やらほいと一緒くらいだろう。
ルッス「イタリアに帰りましょう!」
ヘリが近場で待機しているからと言うルッス、三人は唐突な事で思わず呆気に取られた。確かに学校はお休みだ、しかし連絡も無しに海外へ更に準備無しで行くのは後々困る。
ルッス「5分で準備して頂戴。大丈夫、黒鬼ちゃんの準備は私が手伝うから。」
何が大丈夫なのかは敢えて言わない三人、言ってたらキリが無い。
灰音「何で唐突に?」
ルッス「気分よ、気分〜♪」
気分で日本からイタリアに行くのはきっと相当の楽天家では無いのだろうか?
赤裏は下着やゲーム等を突っ込み、幼い頃近所の人間に取って貰った義理のおばとの写真を入れた。
赤裏「お菓子お菓子・・・!」
タンスを開け段ボールに入れていたお菓子の山から適当に選んび、ポケットやカバンの隅に入れていく。
赤裏「よし!完了!!」
灰音は・・・
灰音「服と下着と・・・何入れたら良いんだ?赤裏ー!!」
準備と言うものが余り分からず結果、赤裏を呼ぶ事にした灰音。
赤裏は余裕が出来、奥に有る自室から赤裏の部屋に足を運ぶ。
赤裏「どーしたの?」
灰音「手伝え。」
赤裏「はいはい。」
我儘な弟を持った気分の赤裏、灰音のカバンを見れば着替えしか入っていなかった。
赤裏はお菓子を入れたいなと思いつつも灰音の部屋を見渡し、必要になりそうな物を探す。
赤裏「あ、コレ持っていこうか。」
灰音「うん?」
赤裏「後コレと・・・コレも。」
灰音「?」
黒鬼は・・・
『母さん、何でソレも・・・』
ルッス「水着くらい良いじゃない!私のトレーニング室にプールくらい有るわよ。」
『え・・・母さん? 』
ルッス「さぁ着替えて着替えて!後は私がやっとくわよ!」
『!』
ルッスにゴスロリ服を渡され風呂場に押し込まれる黒鬼、白黒基調のゴスロリでパンプキンパンツにタイツと肩と背中の出る服だった。
ノースリーブで腕にアームカバーを通す。
何故素直に着替えたのかって?
服を脱がされたからです。
ルッス「・・・・・・、二人ともー!準備はできた〜?」
赤裏「出来た!」
灰音「出来た。」
ルッス「うんうん、先にヘリに乗っててちょいだい。私は黒鬼ちゃんを連れて行くわ。」
赤裏「はーい。行くよ灰音。」
灰音「えー!俺ねーちゃんと行きたい!」
赤裏「又一緒のヘリだから会うって。行くよー。」
灰音「むー・・・。」
むくれる灰音の腕を引きヘリにむかう赤裏、ルッスがカバンを背に担ぎ黒鬼を待てば開いたドア。
ルッス「あらぁ!!にーあーう〜♪!!可愛いわよぉ!!」
『あ、ありがとうございます。』
ゴスロリを着て困った様に言う黒鬼を惚れ惚れと眺め、ルッスは黒鬼を連れてヘリに向かった。
イタリアへ
灰音「本当に急だな。」
赤裏「まぁ学校が休みだから良かったよ。」
『・・・・・・。』
灰音「ねーちゃん、似合うよ?」
赤裏「うん。可愛いよ。」
『あ、ありがとう・・・ございます。』