リボーン
□『転校生君…?』
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学校に行く途中、沢田綱吉君に会った。
君との遭遇率が高いね。
ちょっと驚いた。
『お早ようございます。』
綱吉「おっ、おはよう!」
明るく挨拶をしてくれる。
リボーン「チャオっス。」
『眠い…。』
綱「あわわ!〔リボーンを無視してるぅ!〕」
リボーン「無視する気なら撃つぞ。」
『?赤坊さん?ごっこ遊びですか?』
リボーン「ごっこ遊びじゃねぇ、真面目だ。
お前のデータを調べた。」
『個人情報保護法が有るよ、賢い赤坊さん。』
リボーン「日本の産まれ育ち。
無事に産まれた。」
綱「良かった、普通だ。」
リボーン「…だが、両親から虐待を受ける。
」
綱「なっ!?」
リボーン「行く先々の学校からも虐めを受けてくる。
虐めに苦して自殺を図るが、全部未遂となり自傷を繰り返す。
」
綱「みっ…未遂って…!」
リボ「だが死なないせいで性格も生き方も全てが歪みはじめた。
一人だったから…歪みから抜け出せなかった。
そして人間が嫌いで感情が怖い。
そうだな?」
綱「…黒騎馬君…。」
リボ「因みに性別だけが分からなかったぞ。」
『賢い赤坊さんですね…。どうやって調べたのですか?』
リボ「秘密だ。」
『確かにミーは周囲から虐めを受けて来ました。
自傷だってしてますが、大した事じゃないです。
歪んでも…一人だったんですから。』
綱「……。」
リボ「また後で聞く、とにかく今は学校に行くんだ綱。」
綱「うっ、うん!」
『Addivederci(さようなら).』
リボ「……。」
『……沢田綱吉君。』
綱「はっ、はい!〔リボーンの事かな!?〕」
『トイレ』
綱「はい?」
『何処?』
綱「直ぐそこを真っ直ぐ行って左を曲がれば…。」
『有り難う。
すみませんが先に行ってて下さい。』
綱「うん…。」
一応男子だから男子トイレを使うか…。
ガチャ
『あっ…。』
ドアが開き人が出て来る…
が
只今僕は転びそうです。
「汚い」って虐められるんだろうな…。