Hold on now !!
□Hold on now !! F
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そんでもって、日を改めまして、セレクトショップへ。
隣に居る龍雅は、相変わらず『初デートだ』と御機嫌なんだが。
私服の龍雅は確かに御洒落だ。
色モノを着ているが、全体的にバランスがいい。
小物使いも巧い。
俺は、七分袖のTシャツを重ね着しただけで、あとはジーンズだし。
小物といったら時計ぐらいだ。
ファッションに関して言えば、龍雅にまかせておけば安心な気がする。
セレクトショップは小さいけど、所狭しと色々な物が置いてある。
ウッディな内装で、明るすぎず暗すぎず、誰でもフラッと入って来れそうな感じ。
龍雅の知り合いである店員さん3人も、御洒落でなかなか面白い。
階段を下りて、地下のフロアーの下着コーナーで色々と物色。
「あっは。コレなんてよくね?」
「ブハッ、それは艶めかし過ぎるでしょ」
龍雅に広げて見せられたのは、光沢のある薄紫のビキニ。
体育の着替え中に、目の前の奴がソレを穿いてたら、俺は笑い死にする。
「あぁ〜、コレは紐だな。褌にしか見えない。龍雅、穿けよ」
「え?涼介が見たいって言うなら穿いちゃうけど?ポロリもあるよ?」
真夏のアイドル水泳大会かよ…。
ツッコミどころ満載なんだが。
「あぁ…でも、ここまで面積が狭いと毛の処理が必要だな。むしろ全剃りか?ツルツルか?涼介、ソッチの方がいい?」
最早、ただのアホである。