Hold on now !!

□Hold on now !! @
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【side Ryuga】


森川涼介。
毎日ではないが、学食に時々現れる男だ。


栄蘭学園は全国的に有名な高校。
学力的にもトップクラスで、スポーツ特待生もとっている。
いわゆる文武両道ってやつだ。
結果を残せば良いという具合で、意外と自由な校風だけど。


遠方から通う奴らもいるので寮も完備されてる。
在校生の半分以上は寮生だ。


そんなムサ苦しい環境の中で、一見地味だが清潔感のある綺麗な男。


背か高く、細身の身体だがナヨナヨしてるわけじゃない。
派手だとか、男らしい顔という訳じゃないが、名前の通り涼やかで綺麗にまとまっている顔をしてる。


肉食系女子ってやつらが好きそうな感じだ。


接点がなかったから話しかけた事はない。
でもテストで毎回『文系Tコース』で10位以内に入っていて、学園通信にも名前が載っている。
目立つわけではないが、意外と有名だ。


こんなオイシイ状況逃さないわかがない。


小さい頃からジャズダンスを始めて、ブレイクダンスなどストリート系にシフトした。
けど別に将来ダンサーになりたいとは思っていない。


先輩からのツテで趣味の一環として始めた週2回のダンスインストラクターのバイト。
その程度じゃ全く儲からないが、施設は使い放題だしと適当に続けてきた。


こんな出会いがあるなら悪くはない。


「へぇ、ダンスインストラクターねぇ。スゲーね」

「まぁ、小さい頃からやってたし。でもエアロビとか社交ダンスみたいに資格とかあるわけじゃないから、適当だよ」

「ふ〜ん、そうなんだ」

「バイト始めてからは、バイト以外で踊ってないし。来年は受験だからそろそろ辞めるし」


下着姿の涼介は、期待を裏切らない綺麗な身体だった。
体毛は薄いようで、触り心地がよさそうだし。
手足が長く、かといってヒョロくはなく。
物で言ったらムチ、動物で言ったらヒョウとか。
しなやかな身体だ。


ちなみに、ボクブリの中身は結構なサイズだろう。
尻も小さくて形がいい。


洗い流したサラサラの黒髪から覗く顔は、運動後もあって気だるげでフェロモンが半端ない。




「なぁ…明日は月1休みの土曜日だし、今から寮に泊まりに来ねぇ?」

「は?」

「酒もあるし、お友達記念に呑もうや」
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