Hold on now !!
□Hold on now !! ⑤
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「俺、入学して１ヶ月の間に、部屋に押し掛けて龍雅先輩に追い返される小さい人達を何人か見た事あるし。龍雅先輩が颯太の事をしつこいって嫌がってるのも知ってるんすけどね」
「ハハッ、モテモテだなアイツ」
そんだけ相手がいるなら、なぜ俺にちょっかいをかけてくる？
無節操のタラシか？
ん～…ん？
抱かれる方はタラシと言うのか？
「俺、ここ来て初めて男同士とかそういうの知って吃驚してるんすよ」
「あぁ～そだな。俺も吃驚したわ」
吃驚しただけで終わんなかったんだがね、俺は。
「森川先輩は、ソッチの人なんですか？」
「え？いや…俺はノーマルだけど…」
男の裸を見て、抱きたいだの抱かれたいだの思わないんだが。
胸張ってノーマルですって言いきれなくなった自分に白目むきそうだ。
「確かに、小さくて女みたいな顔した可愛い感じだったら、いけそうですけど」
「小さくて可愛いのなら、女抱いた方が早くね？」
「あ…そか」
じゃあ、デカい男相手はどうなんだと。
俺ってば、守備範囲広すぎねぇ？
「でも、龍雅先輩は、女はもちろん男もいけるバリタチだって言ってたんすよ。色んな事教えてくれるんすよねぇ。俺、興味津々で」