Hold on now !!
□Hold on now !! ⑥
3ﾍﾟｰｼﾞ/22ﾍﾟｰｼﾞ
「この前だって最後まで敬語で、何のプレイかと思ったわ」
「んな!!」
ニヤニヤ笑ってんじゃないよ…。
そして、引っ張り上げた俺のネクタイにキスなんてしてんじゃないよ…。
取りあえず、もう１発チョップをかましておく。
「まだ勉強やんの？チョット休憩でも行かね？」
「あぁ～はい。いいですよ…いいよ」
「クッ…いや、無理に直せとは言わねえよ。まぁ、あれはあれで…ゾクゾクしたし？」
あああああ、耳朶を噛まれましたよ～。
３発目のチョップかましときましたよ～。
「ぜってぇ、敬語なんて使わねぇ」
「マジ、３発目はイテェ!!」
財布と携帯だけ持って外へ出る。
図書館入口わきの自販機でジュースを買い、その近くの段に腰かける。
「シゲさんとカズさんが、また遊びに来いってさ」
「念のために言っとくけど、俺、高校生よ？千明もだけど」
キックボクシングジムの帰りに、リバレイトで御飯を食べて帰るそうだ。
お勧めはカズさん特製キムチ炒飯。
「ブラックライトの中でキムチ炒飯って、ミスマッチ過ぎね？」
「だろ？キムチの他にニラまで大量投入するから、匂いがスゲェの何のって」
そんな話をしていると、目の前に龍雅が立っていた。