創作
□息ができない
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潤んだ瞳、白い肌、上がる息。その全てが俺を昂らせる。お妙、もう我慢しなくていい?
俺のものって確かめたい。
「…さん、銀さん!」
「んー…」
「起きてください、もう昼ですよ!」
―いや、今イイところだから。お妙がやっと俺と一つになるって言ってくれて、それで俺は心おきなく…あれ?
「起きろっつってんダロォォ!!」
新八が俺の布団を剥ぎとって、ウッと声を上げ軽蔑した目で見た。
「…銀さん、寝起きだからしょうがないかもしれないんですけど、何の夢見てんですか、アンタ。中二ですか。早く起きてソレ処理してきてください。」
「…ハイ。」
俺は寝ぐせだかなんだかわからない頭をボリボリ掻きながら風呂へ向かう。
シャワーを浴びながら今朝見た夢のことを思う。
「やっぱたまってんのかなー。」
そりゃそうだよな…お妙と付き合ってもう半年。照れ屋な彼女はやっとキスしても殴らなくなった。そろそろ次のステップに進みたいところだ。あのお堅い彼女が俺の下で乱れる姿を見たい。俺だけのものにしたい。
風呂を出て居間に行くと新八が朝ごはん、いや昼ご飯を用意してくれていた。
「あ、銀さんやっと上がったんですか。今日僕お通ちゃんのライブで遠征行くんで、今から出発しますね。」
「またお通ちゃん!?お前この前も親衛隊のがどうとか言って晩飯作らなかったじゃん。」
「今回のは特別なんです!お通ちゃん初の全国ツアーですよ!気合いの入り方が違います。明日の夜には帰ってきますから。どうせ依頼入ってないでしょ。」
うるせぇ、もしかしたら来るかもしんねぇだろ。そっかー、じゃあ今日の晩飯は神楽と二人だな、と考えたところで気づいた。