コラボ1★

□夕飯の日
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たまたまその日は絳攸、楸瑛が食材付きで邵可邸を訪れる「夕飯の日」であった。

燕青は用事があるといって出かけたころ、邵可邸の前で俥を降りた二人と馬を操っていた静蘭は「あるモノ」をみとめ瞠目する。

「あれは…」

「人、だよな」

「…ですね」

「静蘭、客人が来る予定でもあったのかな?」

楸瑛の問いに静蘭はかぶりを振った。リョーマはついさっき、静蘭が登城したあとに拾われたのだ、彼が知るはずがない。

「いえ、知りません。しかし…」

「出さないほうがいいだろうな。泥棒の可能性もある」

「中に秀麗殿がいるのに忍び込む泥棒がいるかねえ…」

まあ、一応捕まえとこうか、と言った楸瑛は前から、静蘭は周りこんで後ろからリョーマのほうに歩き出した。




その後、秀麗が三人を出迎えた時のこと。

「絳攸様、藍将軍、こんばんは。静蘭、お帰りなさい。あら、その子…」

「お嬢様、こい…いえこの男の子に見覚えはありますか?」

秀麗が見たのは(彼女に見えないところを)静蘭にきっちり掴まれてぶすくれたリョーマだった。
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