テニプリ短編夢小説

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今まで違う場所にいた。



体だけやなくて、

心すら。



「東京に行く事になったん…」


そう言った時、


糸が切れた音がしたん。


今思えばあの音は、



相手の心が見えなくなった音と違う?



小さい頃からいたお前が消えても、


例え遠距離やろうと、



平気やってそう思うとった。



どこかで不安材料があったんや。



お前は可愛いから東京の男にナンパされるんちゃう?

って。

それでアホなお前はそいつについていくんやないかってな。


「それは私もだよ?」



ほらな。


やっぱり俺ら信じきれてなかったん。


やって、信じきれてたら2時間も3時間もメール待つはずあらへんもんな。



「そんな事してたの??」


お前かてしてたんちゃうの??



「私はメールじゃなくて電話だもん。」


そうして待ちくたびれて俺ら離れてったんよな。


いつのまにか時間が立って、


忘れられた思うてた。



「忘れてたんじゃないよ?」


俺は極力思い出さへんようにしてたんやで??


そんなん出来るんやったら東京まで行けばええのにって話やけど。


でももうええよな?


昔の事は。


「またこうして会えたんだもん。」


私はあなたのことが、


俺はお前の事



「大好きだよ。」
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