テニプリ短編夢小説

□最高のoneshot
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「先輩、こっち向いて??」


「やだ。」

「先輩〜…。」

「なんであんたの発表作品のモデルが俺な訳?」


…仕方ないじゃないですか。

先輩のすぐ近くにいたいから…。

でももちろんそんなことは言えない。

「えっと、越前先輩は撮りがいが…。」

綺麗な顔立ちだし。

女の私でも見とれるよ、うん。

「じゃあ不二先輩でも撮ってれば?高校校舎だけど。」

「いえ、越前先輩がいいんです。」

恥ずかしいよ〜…。

顔が赤くなっていそうで正直まともに顔なんか上げていられたもんじゃない。

「良く分からない。」

「分かって下さい。」

分かられたら分かられたで困るけど。

「分からないもんは分からないし。」

あ!

出た、越前先輩のスネ顔!

好きなのよね〜これ。

「その顔もーらいっと。」

素早くカメラに収める。

早くしないと顔が戻ってしまうからね。

「だめ、著作権。」

「いーえ、これは私が撮った写真ですから。」

出たっ!

完璧なスネ顔っ。

これ、越前先輩の親衛隊に売ったらすごい値がつきそう…。

そんなことしないけど。

「写真部って人の顔撮るだけな訳?」

「まさか。風景画も撮りますよ?」

…私は先輩onlyだけど。

「俺が卒業したら他のモデル探す訳?」

…考えたくもないけれどそれしかない。

でも越前先輩を越えるモデルさんなんてそうそう…。

「モデルでいてあげよっか。」

え??

「え、でも先輩…。」

困惑顔の私に先輩は告げる。

「俺の彼女になったら、ね。」

「〜〜〜〜…///////」

「飲む?」

「もちろんです!」

私はもっと先輩を見ていたい。

最高のoneshotが撮れて、

また最高のoneshotを探す。

先輩の隣で。

→懺悔会(あとがき)
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