テニプリ短編夢小説

□馬鹿。
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「お前…いい加減辞めや…。」


隣で謙也がため息をつく。


「しゃーないやん、蔵が構ってくれひんかってん、謙也しかおらんわ。」


謙也の家で持ち込んだポッキーをかじる。


あー、むかつく。


謙也はため息をついてポッキーを取るとかじった。


「…食ってええなんて言うてひんやん。」


謙也からポッキーを奪う。


「食いかけやで、それ。」


「別にええわ。蔵の食いかけは良く食べるし。」


謙也のかじったポッキーを口に入れた。


あ、これって間接キスになるのかな。

普段気にしないけど、いつもとなんとなく違う味にそう思った。


「…なあ。」


「んー??」


謙也がポッキーを折りだす。


「白石、今何やっとるん?」


「そないなこと知る訳あらひんやん。」


実際、休日の今日に蔵がしてる事といえば毒草の世話だ。


「お前…ほんまに忘れとるんか。」


「何を??」


ー今日が付き合いはじめて1年やってこと。


謙也の声にポッキーを吹き出した。


11がつ11にち…。


「何で言うてくれひんのや!!」


「家まで押しかけて勝手に2時間愚痴られた方の気持ちが分かるか?!」


「へたれ!!バカ!さっきまで蔵の方がへたれや思うてたけど謙也の方がへたれや!!」


「よお言うわ!!」


「謙也なんて死んでまえ!!昔は蔵に死んでほしかってんけど今は謙也が死ねええええっ!!」


友達がいのない私はポッキーを置いて走り出す。


やばっ・・・・絶対怒ってるわ、蔵…。
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