テニプリ短編夢小説

□馬鹿。
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「くーら?」

「……。」

「白石蔵ノ介クン〜?」

「………。」

「くーらりーん?何でご機嫌ななめなんー??」

……もち理由位分かっている。

記念日を忘れるなんて最低だ。

彼女としてあってはならないこと。

……だけど。

忘れちゃう位、寂しかったんだよ?

蔵、わかってる?

「分かっとる、くせに。」

「ごめん、蔵!!本間堪忍な!!」

蔵はそっぽを向いていた身体を私の方へ向けると私を抱きしめた。

耳元に、暖かい息がかかってピクリと反応する。

「もう記念日忘れん?」

「うん。」

「もう俺抜きで謙也のとこ行かへん?」

「分かった。」

「もう。」

キスしてええ?

「ええよ……ってはぁ?!」

私の顔を覗きこんだ蔵の顔を見て気づいた。

この人……サディストだ……!!

は、はめられた……!!

「ってな訳で。」

いただきます。

「いやぁぁぁぁあぁぁぁあっ!!」

こうして私はおいしく食べられましたとさ。

End
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