中編(文)

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「私も一緒に行くわ」

「駄目だ」
瑞貴の言葉に政宗はイライラと答える。


銀の刃の傷がまだ治ってもいないのに、信長との決戦に付いて来ると引かない瑞貴に何度目の『駄目』だろうか。

瑞貴も政宗も自分の意見を退く気はない。


「駄目と言うならば、一人で行くわ」
瑞貴は言う。


「心配かけるなって言っただろ。
怪我治るまで、寝ていろ」

「嫌。
私は信長を封印しなきゃいけないの」


「じゃぁ、勝手にしろ。
俺は知らねぇからな」

そう言って政宗は部屋を出ていく。


政宗の後を追い、外へと出る。

政宗は馬で走り去る所だった。


「アンタが来るころには、終わってるぜ」

怪我で素早く動けない瑞貴を馬上から見下ろして言った。
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