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★Valentine’s day★

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・設定:現在
・夢主と政宗の関係:幼馴染
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とろとろ、とろーり。
茶色の液体が鍋の中で、踊る。

生クリームを一箱、人肌に温めた。
そこに、クーベルチュールチョコを100グラム、刻んでいれた。
香り付けに、コアントローをちょこっと。
氷水を入れたボールに鍋を入れて混ぜているところだ。

なかなか、女子してるではないかと、口に笑みを浮かべる。

チョコを作ろうと思ったのは、先ほど。

政宗が、「Chocolateaは、Handmadeが良い」と言うから。
お菓子作りの得意な友達に、速攻電話して、スーパーマーケットに駆け込んだ。

呪文のような、チョコレートを探し、生クリームも洋酒、その他色々をカゴに突っ込みレジへ急いだ。


鍋で泳ぐチョコにスプーンを入れて、一口舐める。

――うん、なかなかの出来。

青いマグカップに、チョコを流し込む。

一緒に買ってきた、銀の粒々。
ミカンのドライフルーツ。

アルファベットになったチョコ。

ミカンを月に見立て、銀の粒々は星。
アルファベットは、L、O、V、E。

気持ちを記す。




「何、してんだ?」

政宗の声が聞こえる。
幼い頃から、隣に住んでる。
幼馴染み。

勝手に玄関を開ける音が聞こえる。

恋人になりたい。
特別好きだって伝えたい。
だから、作った。

思いを込めた。

「政宗、これあげる」

青いマグカップは政宗が勝手に、うちに持ち込んだもの。

そのなかには、チョコ。

中身を見た政宗の顔に驚きが浮かぶ。

「受け取ってくれる?」

「Of course」

政宗の親指が、私の唇を擦った。

「……だが、先にちょっと味見」

「えっ?」

目を見開いて、政宗の親指に注目する。
そこには、チョコレートが付いていた。
それを政宗はペロリと舐めた。

「うん、旨い」

満足そうに言う、政宗に心が満たされていく。

「もっと、味見する?」

言って、政宗の唇に、ほんの一瞬、口付けする。
目、いっぱいに広がる政宗の驚いた顔。
しかし、それも僅かな事。
政宗の指が、私の顎を捕らえた。

「そんなんじゃ、足りねぇな」

そう言って、政宗は楽しげな笑みを浮かべると、唇を重ねた。
一瞬触れただけのさっきのキスとは違う。
政宗の舌が口内に侵入し、舌が絡み合う。
奇妙な感覚にこの場から逃げ出したくなる。
しかし、顎をしっかりと政宗が押さえているので逃げられない。

更に強く抱きしめられて、息が余計吸えなくなる。

「全部、食べて良いか?」

耳元で政宗が囁く。
息が苦しくて何も答えられずに、政宗を見上げた。
力の入らなくなった身体はテーブルに座らせられた。
政宗の手がスカートの中に入れられる。
ぴったりと重なった身体から熱が伝わる。

気が付くと政宗に身を預けていた。

......FIN

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今後とも『crystal rain』を宜しくお願い致します。


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