恋物語

□序章
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「指つぶし器」
「ひゃー」
ゆめの顔がムンクになる。

「さぁ、手ぇ出せ」
レイラからドス黒いオーラが放たれる。

「コラ、2人共やめて。
ゆめも、2人に謝りなさい」
宝石が3人を止める。
「・・・ごめんにゃしゃい」
ゆめがやっと謝る。

「女という生きモンはいと恐ろしゅうございますなぁ・・・。
ってかよ、そんなに憎いなら殺せばいんじゃね?ぶっちゃけ、オレっち達はそれ専門なんだからよ。
誰も文句は言えねぇって。殺されるのが悪ぃ的な。
・・・んでもって、オレっちはあっちの移住に一票な。」
宝咲が立ち上がる。

「・・・しょうがないですわ」
レイラが折れた。

「やった♪ぢゃ、どこに住む?」
ゆめがパソコンを出す。
「せっかくだから独り暮らししてみよう」
許斐が荷物を纏め始める。

「僕も。
前々から住みたい所がありますので」
レイラも荷造りを始めた。

「私はゆめと一緒にいるよ?」
宝石がゆめの頭を撫でる。
「ういっ、ありがとう」
ゆめが宝石に抱きつく。

「お兄ちゃんは?」
「自由な生活する的な」
宝咲はリュックに持ち物を雑に詰め込む。

「しばらくの間、バラバラになりそうだね」
ゆめが淋しそうに口を開く。

「そうだね。
でも、仕事ん時になったら会えるっしょ?」
許斐がゆめの頭を撫でる。

「うん(^^)その時まで楽しみにしてるね」
ゆめが元気よく頷く。

「そんじゃ、またな!」
宝咲が外へ出る。


こうして5にんはあっち・・・


「この世」へと向かった。











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