恋物語
□序章
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呪いを受けてから数十年後。
「ねぇねぇ、そろそろあの世で暮らすのやめてさー、あっちでもっかい暮らそうよー。
いちいち行ったり来たりすんのめんどいー」
『ヴァンパイア』の呪いを受けたゆめが突然駄々をこね始めた。
「はぁ?ふざけんなよ。」
『閻魔大王』の呪いを受けた許斐がゆめを睨む。
「あんなに憎たらしい世界へ行ってどうするのです?
行ったとしても、ハラワタが煮え繰り返るだけですわよ。しかも暮らすって・・・」
『死神』の呪いを受けたレイラがミルクレープを食べる。
「オレっちはどっちでもいい的な。」
『悪魔』の呪いを受けた宝咲が頬杖をついてサラッと流す。
「私は許斐とレイラに賛成かな?」
『堕天使』の呪いを受けた宝石が紅茶を啜る。
「・・・引き篭もりorz」
「「てんめぇ(怒)」」
ゆめにキレた許斐とレイラ。
「ゆめ・・・手ぇ出せ」
レイラがポケットから鉄の器具を取り出す。
「んあ?何コレ「(°° ?」
ゆめが器具を見つめる。