杏子アフターストーリー
□一緒に住むことになりました
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あれから3日後
あれからとは見知らぬ女の子に大好物の林檎とポッキーをあげた3日後のことだ
3日ももったのは凄いことだ
大好物が食べたくて食べたくて耐えられなくなり、また同じスーパーで林檎とポッキーを3日前の倍の量を買った
そして同じように帰った
『・・・あ』
そして、また同じように女の子が林檎を食べながらマツモトキヨ○の前にいた
杏「よ、よう」
『・・・偶然、って言うべきかな?』
杏「そ、そうだよ///」
『お礼は大丈夫って言ったよ?』
また会えたことは嬉しいけど
杏「そ、そうじゃなくてさ・・・」
『場所変えないか?ここじゃちょっと周りがうるさいから』
杏「・・・あぁ」
河川に到着
『俺ここ好きなんだよね』
杏「ふーん」
と女の子は袋から新たな林檎を取りだして食べる
『この川って隣町の三滝原町に繋がってるんだよ』
杏「・・・知ってるよ」
『あはは、そりゃそうか。で、話したいことって?』
杏「えっ、・・・えっと・・・」
『・・・そういやこんな時間だけど親子さんたち心配しないか?』
今の空の色は茜色ゆ染まっていた
さすがに俺より年下(に見える)の子が遅くまで外で歩き回ってたら親子さんだって心配するのは当然だろ
杏「っ・・・か、家族は居ないんだ。先にみんないっちゃってさ」
女の子は悲しそうな顔をしてそういった
『あ、わ、悪い』
杏「い、いいって」
『じゃあ、家とかはどうしてるんだ?』
杏「ホテルで泊まってるさ」
『ほ、ホテルって高くないか?』
杏「だ、大丈夫さ・・・お金も、そこそこある、し・・・」
『この間ポッキーとにらめっこしてた子の発言とは思わないな〜』
杏「う、うるせぇ!!///あ、あの時はたまたまな、なかっただけだ・・・///」
あの時のことが恥ずかしいのか顔を赤くしてそっぽを向いた
なんだこの子、可愛いなこのやろうw
そう思いながら俺はいいことを思いついた
『・・・あ、そうだ。俺んち一部屋空いてるんだ』
杏「・・・は?」
『だから、俺んち一部屋空いてるって、もし良かったら・・・はっ!見ず知らずの子を家に連れて何する気だ、俺!!』
俺は自問自答しながらその場に頭を抱えながらしゃがんだ
杏「・・・バカか?」
女の子は俺の顔を覗き込むようにして一言はいた
『・・・そこまでバカじゃないさ』
ヒョイッと俺は再び立ち上がった
年頃の男の子は大変だね〜(by作者)
『別に変な意味で家に招こうとか思ってないぞ?』
杏「誰に何ってるんだアンタ。空なんか向いて」
『いや、なんでもない。お金がかけなくてすむなら、俺んちに一部屋空いてるって話さ。
俺だって男だ。家族の居ない女の子を一人でホテルで寝泊まりとか心配で仕方ないんだよ』
杏「べ、別にあたしは・・・っ!(魔女の気配)」
急に女の子の顔が変わった
『ん?どうした?』
杏「あー、ちょっと用事ができた」
と言って走り出そうとした
『ちょっとタンマ!』
杏「なんだ、よ・・・これ?」
俺は鍵を女の子に投げ渡した
『俺んちの鍵。あそこに見える三滝原と境の高いマンションの0203室』
と俺は指を指しながらいった
周りは俺んちのあるマンションより高い建物がないから分かりやすい
が、ここから距離がある
杏「・・・ぁぁ」
場所が分かったのか、そのまま走って行ってしまった
『・・・よし、来ないとは思うが、掃除するか』
俺は女の子と反対の方向へと歩きだした
『・・・そういや、あの子の名前知らないな・・・』
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