杏子アフターストーリー

□番外編:とにかく杏子に甘えるさやかちゃん
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とある日の放課後


とある日、杏子が居候している空海の家にさやかが遊びにきた



杏「どうした、いきなり?」

さ「き、杏子に会いたかったから・・・」

杏「!?そ、そうか。お茶出すから上がって」


玄関から上がりリビングに向かって歩く

杏「適当に座ってくれ」

さ「・・・うん」

さやかはソファーに腰かけた

杏「ほい。紅茶でよかったか?」

杏子はさやかに紅茶の入ったカップを渡す

さ「うん。ありがとう」

さやかはそれを受けとる

杏子はさやかの隣に座った

するとさやかが立ち上がった

杏「・・・?」

そして杏子の前に背中を向けて杏子の足の間に座った

杏「!!!?さ、さやか?!」

当然驚く杏子

危うく、持っていたカップを落とすところだった

さ「適当に座れって言ったでしょ?」

杏「そ、そうだけど・・・」

杏子は思った

今日のさやかはおかしい、と

そう思ってるとさやかは杏子の空いてる腕を自分のお腹に回してた

杏「・・・どうかしたか?」

さ「ん〜、どうも〜」

そう言い、頭を杏子の体に寄りかけた

杏子はまたもや思った

さやかは甘えたいのか?と

杏子はカップを置き、寄りかかってきたさやかの頭を優しく撫でた

するとさやかは幸せそうな顔をした

杏「幸せそうだな」

さ「うん。杏子といるだけで幸せ」

杏「恥ずかしいことをサラッと言うな」

と杏子は力を入れて抱きしめた

さ「くすぐったいっ・・・ホントのことだもん」

杏「はいはい。そうだ、音楽でも聴くか?」

さ「うん!」

杏「じゃあ、コンポ取ってくるから少しの間我慢してくれ」

さ「うん」

さやかは杏子の足の間から出た

杏「コンポはくうかいの部屋だっけな」

杏子は立ち上がってリビングを出た

さ「・・・(くうかいって誰・・・?)」

少しして杏子はコンポとクラシックのCDを持って戻ってきた

ソファーの前のテーブルにコンポを置き、CDを入れてスイッチを押し、また同じ場所に座った

さやかも同じ所に座った

さやかは目を閉じて気持ちよさそうに聴いていた


『ただいま〜』

さ「・・・?」

すると家の主、空海淳平(そらみじゅんぺい)が学校から帰ってきた

『杏子ちゃん、誰か来てるの?』

リビングのドアを開けながら問いかけた

杏「おかえり〜。さやかが来てる」

『あ〜、よく杏子ちゃんが話すさやかちゃんね』

さ「・・・誰?」

さやかはきょとんとした顔で言う

杏「こいつはくうかい。この家の主さ。あたしはわけありで居座ってもらってんだ」

『どうも、はじめまして。くうかいって書いて空海淳平です』

さ「・・・美樹さやかです」

『杏子ちゃんから話聞いてるよ。思った通りの可愛い子だね』

さ「・・・どうも」

『仲がよろしくてなによりだ。俺は部屋でくつろいでるから夕飯の時間なったらこっち来るね』

空気を読んだのか淳平はリビングから出ていった

杏「・・・」

杏子は淳平に向けてた目線をさやかに移したら、さやかの顔が不機嫌だった

杏「・・・くうかいはいいやつだぞ?」

さ「わ、分かってるわよ」

うん、明らかに動揺してるな

杏「ん〜、同じ屋根の下で暮らしてるっていうのが嫌なのか?」

さ「・・・」

さやかは黙りながら頬を膨らませた

どうやら図星だったらしい

妬いているのか、可愛いな〜、と思った杏子である

杏「そう拗ねるなって」

と杏子はさやかの膨らんでる頬にキスをした

さ「!?///」

するとさやかの顔が一気に赤くなった


杏「大丈夫だって、あたしはさやかが好きたがらあいつに何もしないし、あいつもあたしに何もしてこないから、な?」

杏子は自分の頬をさやかの頬にくっつけた

さ「・・・杏子がそう言うなら、信じる///」

杏「よーし。いい子だ」

にひひぃと笑う杏子



今日も世界は平和でした



→おまけ
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