春望(オリ)
□クラスの男女
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「３年・・・F組？」
俺たちのクラスは３年F組だった。
当然ながら「い」ではじまると１番か２番、どちらかの出席番号になるので、前の方の席を探す。
――俺の名前は〜っと・・・一番前か・・・
くそぅ！またかよ！！
しぶしぶ席に座るしかないな。ああ・・・
ちなみにこの学校、旧男子校なので女子が少ない。
たぶん俺のクラスに女子は８人。
その一人、おさげ髪の女が話しかけてきた。
「伊集院だよね？よろしく。私、成瀬 純子。」
「よろしく。えっと・・・成瀬。なんで俺の名前知ってンの？クラス違うよな？１、２年。」
頭にはてなマークが浮かぶ。
「あー・・・堀巻からさ、色々・・・その・・・」
え
嘘・・・
「春樹が？俺のこと言ってたの？つか知りあいだったの？」
「う、うん。」
ずいっ、と近づく。
その瞬間、足が椅子から滑り落ちる。
うわっ―――・・・・・・
ぽてん。
・・・あれ？