あなたに甘いチョコを☆*。

□甘いチョコレート★
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チョコレートに抱かれて


やっと外回りから解放!

今日は朝からずっとクライアントの会社に赴き謝り倒し
上のミスで契約書に多少の誤りが発覚してしまったから

元々自分のミスではないのに
嫌味散々の中ひたすら謝り続けるのはさすがにキツかった

クライアントから最寄りの駅に戻った時あまい香りが立ち込める


「もうすぐバレンタインか…」

入社間もない私は環境になれる事にせいいっぱいで二月中旬って事までも忘れて
いた程だ


「バレンタインあげるの?」


「課長!」


振り返って見ると今日の朝ぶりの課長の姿があった


「驚かせたみたいだね」

いつも変わらずセンスのいい多分ブランド物であろうスーツを纏っている


「課長の最寄り駅ですかココ」


「そういう訳じゃないんだけど
 間宮君を会社から送った時に
 ちょっと後悔してね
 まだ間もない子だけで平謝り
 に行かせたの」


「全然大丈夫でしたよ
 それに私の担当でしたし
 契約を結ぶ時に絶対的信用
 がある書類に誤りがあればク
 ライアントが怒るのも辺り前
 な事です」


そんなの嘘!
謝り続けてる間当たり前だけどクライアント人には散々嫌味を言われたんだし
辛いってより怖かった


「仕事を切り上げてきたつもり
 が遅かった
 よく頑張ったよ間宮
 クライアントも行ってみたけ
 ど大丈夫だ
 あの人は嫌味ったらしい事言
 ったけど、理解出来る器があ
る人間しか言わない」


「課長…」

何故か課長から出る大丈夫という言葉は安心感をくれる

それと共に目の前が少しもやもやになってしまった


「泣くなよ間宮
 今日は本当によく頑張った」


「か、課長に言って頂けるだけ
 で嬉しいです」


「頑張った間宮にプレゼント」


「え?」


「このチョコ欲しんだろ」


「えっ、いいですよ
 それに高いですし」


「頑張った賞で
 その変わりこのチョコ他の男
に渡すなよ 」


「へ?」


「あっ、その
 最後は聞き流してくれ」


逆にこんなバレンタインチョコはいかがですか?


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