あなたに甘いチョコを☆*。

□甘いチョコレート★
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ナイティック



「いらっしゃいませ」


いつも来てしまうこの場所


「こんばんわ〜
 いつもの頂戴、いつもの」

「はいはい、いつもの」


何かに行き詰まった時とか困った時とか、とにかく癒されたい時に私はバーの扉を開く


「って、これ違うじゃん
 もっとアルコール高いのが今
 日は欲しい気分なの」


マスターから出されたのは多分アルコール度数2%のジュース並の物だった


「これ位にしな
 今のお前には、お子様並の物
 で十分だ 」

ワイルドなマスターから出てくる言葉は確かに的をえてる事なんだけど


確に明日も朝早いし…

そりゃ二日酔いできない


「う〜、ダメ?」

「だめだな」

「今日ね、彼氏に振られちゃっ
 たんだー
 これで何人目だろ 」

「まぁまぁ
 そりゃ、ご愁傷様でした」

「マスター本気で言ってるんだ
 けど?」

「本気で聞いてますが」


マスターには友達に言えない事とかもすらすら言えちゃうから驚きなんだよねー


「はぁ、良い事がないと
 テンションが下がる 」

「良い事だけだったら
 人生面白くないけどな 」


グラスに入っている半透明のカクテルを通してもマスターは大きく思えた

「マスターってさ
 大人だよね本当に大人 」

「俺がうだうだ言ってたら
 気色悪いだろ 」

「確かにって、痛いマスター」

「はいはい元気元気
 今度来たら度数の濃い酒でベ
 ロンベロンにさしてやる 」

「マスター恐い」

「恐くねーよ
 はい、飲んだら帰る 」


ねぇ、マスター
そんな事言ったら毎日押し掛けちゃったりするんだから



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