06/30の日記

23:58
今に始まったことではないけれど・・・
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小さい頃から妹と一緒に育ってきて、偏見とか色々見てきたはずなのに、今更ちょっとショックを受けている自分に気付いてビックリしてます。

ふ〜む、どうも私はお優しくもなく、広い心も持っていないらしい。泣き寝入りするつもりも更々ないので、頂いたメッセージ公開させて頂きます。個人情報が特定される内容でもないと判断させて頂きました。

どう意見したら良いものか。コメントを頂いてからずっと考えていました。
腹立たしいとか悲しいとか、そういった感情的なものだけではなく、色々な捉え方があることに次々と思い浮かんできて、なかなか良い機会でもありました。
とりあえず現時点の私の考えをまとめたものを併記させて頂きます。
コメントを下さった方に向けて、というのではなく、世の中に対する未熟ながらも私の思いを書かせて頂きます。

語弊があったらすみません。私は犯罪や障害の専門家ではありません。また、ガイドヘルパ―を取ったとはいうものの、取得はあくまで入口に過ぎないと私は思っています。
分からないことはまだ沢山あるので誤りがあるかもしれません。私が調べ学んだ限りで恐縮ですが、ご容赦下さい。



少し刺激の強い拍手コメントですので、お気をつけて。
空白5行の下に頂いたメッセージ、その下に私の意見を述べさせて頂きます。





>知的障害者によるレイプや傷害事件についてはどう思われますか?たとえどんな迷惑をかけられても、貴女様のような広い心を持って泣き寝入りすればよろしいのでしょうか。








さて、知的障害者による犯罪というのが今回のテーマな訳ですが、まず先に一つ。

自立支援法においては、「知的障害」と一括りにされていますが、本来、知的障害(知恵遅れ)と精神障害は違うものです。

【 知的障害 ⇒ 知恵遅れ + 精神障害 】

【知的障害(知恵遅れ)】
⇒理解能力や知識レベルに問題がある。レベルは実に様々ですが、バスや電車に乗れないほど(日常生活を普通に送れない)ほど知的に障害にある場合も多い。
(私の妹もこちらです。どこかへ一人で行くことは出来ません。学校や作業所は半年以上かけて訓練することで、どうにか一人で行くことが出来るようになりました。)

【精神障害】
⇒社会性に問題がある。理解能力などは健常者と変わらず、高学歴の方も多い。


よく聞く犯罪と関係があるのは【精神障害】です。



念のため言っておきますが、知的障害者が犯罪を起こさないとは言ってません。子供も大人も、認知症の方でも、犯罪は起こしますよね。知的障害者も同じことです。
『この世の天使』などと言われることもある障害を持つ妹ですが、イタズラをする事や、思い通りにならなかったりして頑固になる時もあります。私もついカチンときて喧嘩をすることも多いです。妹相手に何やってんだとお恥ずかしい話ですが、やはり人間ですから。

一方、精神障害の方とはあまり関わったことがないので良く分かりません。
(すみません、妹には二次的なものはともかく、基本は知恵遅れなので)
私が学んだ話では、彼らは『裏を読む』ということが難しいのだとか。
「外でお菓子をもらって食べちゃダメ」と親に言われたら、それを忠実に守る。ただ、「お菓子じゃなくて果物をどうぞ」と言われたら?普通は、いやいや果物だって駄目でしょう、となる。ところが、「お菓子は果物じゃない」だから食べても良いという判断になる。

精神障害は異文化の世界に放り出されたようなもので、彼らなりの理論があるという。なら、彼らの理論に合うように、情報を伝えて、かつ不必要な緊張をしないようにすれば良い。
まぁ、それが難しいから、ご本人も周りの方も苦労されるのでしょうけれど。

犯罪という点において、私個人の意見では、精神障害があるから犯罪を犯しても無罪、というのは私も納得いきません。例えば懲役の年数が軽減されたとしても、罰を受けるべきではないでしょうか?
ちなみに、当然ですが、健常者が精神に問題があったからと平然としているのは当然論外です。



以下は、私の個人的な感情も含みます。さらにご注意ください。

迷惑をかけられたくないのですね?
ならば、近づかない事です。状況が許されるならば、相手を刺激せず、傷つけず、どうぞ立ち去って下さい。
ただ、迷惑をかけるのって、知的障害者だけですか?
誰からも迷惑をかけられたくないのなら、家から一歩も出ずに生活するしかないのではないでしょうか?

それに残念ながら、私は優しいからやってるわけじゃない。
もちろん、認知症と同じように、家庭の事情などでホームに入る場合もあります。それは決して悪い事じゃないと思う。障害者本人も、家族も、幸せになる権利があるからです。
私は、小憎らしくて可愛くて、一緒に喧嘩も映画もカラオケもする妹が大好きです。困ったな〜と思う時もあるけれど、妹と笑って遊ぶ時間は私にとっては生きる活力が湧いてくる大切な一時です。
今後も一緒に生きていきたい。その上で、長い人生で必要になるからやってるだけです。
必要に迫られなきゃやりません。休日は眠りたい。仕事の疲れを癒したい。

大体、知的障害と精神障害、一緒にしないで頂きたい。
まぁ、混同する原因を作ったのは、机上の空論ばかり捏ね回してる雲の上の方々な訳ですが。これは障害者支援だけでなく、医療でもそうだと分かったので、やっぱり現場を知らないんだなぁと。

どんな悪意や偏見を受けても、知的障害があっては自らは弁明することも出来ない。
学習する事に支障のない健常者が、彼らを知ることもせず、不安と恐怖に苛まれて、あろうことか皮肉の材料にするなんて。
...誰がお優しいって?被害を受けたら許す?
すみません。この発言、納得いきませんでした。見逃してあげられるほど、優しくもない。
必死で生きている彼らに対する悪意や偏見が、少しでも少なくなることを、私は願います。

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