ほんわか笑顔満開

□第2話
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菊side


今、私は総大将とリクオ様に連れられて、ご飯を食べに来ております。


リクオ「でね〜でね〜きいてよおじいちゃん!
みんなビックリしてた!
妖怪のくせにね〜」


うっ……


ぬら「はっはっはっ、そりゃケッサクじゃな。
妖怪のくせにびびっちゃいかんよな〜」


『あの……私、ビックリしてしまったんですけど』


リクオ「!菊はいいんだよ!!」


ぬら「そうじゃぞ、菊は座敷わらしじゃからな」


座敷わらしでも、妖怪だからビックリしちゃいけないと思うんだけどなぁ……


リクオ「あっ、ね!ね!おじいちゃん!
これでボクにゆずってくれる?三代目の代紋」


『ぶふっ!』


リクオ様の一言にビックリしてラーメンが変なところに入ってしまった!



リクオ「大丈夫、菊!?」


『げほっ、かはっ、だ、大丈夫ですよ』


リクオ「とても大丈夫には見えないよ……」


優しいリクオ様は私の背中を擦ってくださいました。


『ありがどうございまず、くはっ』


ぬら「可愛い顔が出しなしじゃぞ……」


ぐぬぬ、咳が止まらない……


ぬら「ラーメンは消えたりせんからゆっくり食べるんじゃぞ、菊」


『は、はい……』


リクオ「菊は食いしん坊さんなんだね♪
それでどうなの?おじいちゃん」


ぬら「ん――?
あとちょっとじゃな……
もーちっと大きくなって妖怪らしくなったらな」


リクオ「ホント!?
ボクがんばるよ!!
がんばっておじーちゃんみたいな立派な妖怪の首領になる!!」


ぬら「ふはは、頼もしいな」


リクオ「ねー、でも妖怪ってホントにすごいの?強いの?
とてもそうには思えないけど」


り、リクオ様!なんてことを!!


ぬら「なにをいうとるリクオ!!
わしの若かりし頃を知らんのか!!」



あぁ、総大将の血圧が危ない!←


リクオ「きかせて!きかせて!!
その話スキー!!」


『あっ、わ、私にも聞かせてください!!』


ぬら「よし、聞かせてやろう!

妖怪とは……

あやかしの術を使い
空を舞い自由に現れ
剣技 体術 姿形も常人の想像を超える!!

ワシは下僕に百の妖怪をしたがえ毎夜毎夜の大活躍

人間からはおそれられ
妖怪からは総大将としたわれる

闇の世界の主と呼ばれたのがこのワシじゃ!!」


リクオ「すっげーー!!
やっぱ、じぃちゃんはカッケー
ねっ、菊もそう思うよね!!」


『はい!私もそう思います!』


ぬら「やつらはワシをしたって、今もわしの下で働いてくれとる。
世話をしてもらっとるんじゃ文句をいうな」


リクオ「うん!」


『リクオ様。
今日は皆、リクオ様の罠にはまってましたが、本当はとても強いんですよ!
私も何度か助けてもらいました!』


リクオ「えっ!?そうなの!?」


私が事件に巻き込まれたとき……
危険を冒してまで皆さんが助けに来てくれたときは、感謝の気持ちで一杯でした。


『はい!』


リクオ「…………」


『リクオ様?』


どうしたのてしょうか?リクオ様、下を向いたままプルプル震えて……


リクオ「……は、…が…る」


『え?』


よく、聞き取れませんでした……


えっと、歯が取れる?


リクオ「これからは、僕が菊を守る!!!!」


『えぇ!?ダメですよ!!私がリクオ様をお守りする役目 ぬら「ほぉ〜リクオにできるのか?」


『えっ、ちょっと総大将!?』


リクオ「できるもん!!じぃちゃんみたいに強くなるもん!!」


そんな恐れ多いこと!!


ぬら「はっはっはっ、頑張れよ」


リクオ「うん!」


『えっ、あの!』


ぬら「では飯はこれくらいにして、リクオ、菊。
ではワシの妖術をごらんにいれよう」

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