GOD EATER
□アリサの想い人
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「私コウタの事好きなのかも知れません…」
「いきなりどうしたの?アリサもしかしてお酒飲んだ?」
「いや酔っ払ってませんから!!」
これは急に想いに馳せ始めた訳ではなく、初めて出会った時からなのかも知れない。
そんなこと恥ずかしくて言えるはずないですけどね。
「その…最近いいなって思い始めたんです」
周りから見ればおちゃらけた性格だし、やっぱり責任感とか緊張感とか…そういう部分が欠けていると思う。
私だって最初は凄く邪魔者扱いしてました。
でもそういう彼だからこその優しさがあって…
ゴッドイーターになったのも家族のため。
アーク計画に乗ったのだって家族のため。
任務での戦闘だって明らかに味方を優先している。
バガラリーなんていう娯楽が大好きみたいだし、普通の青少年なんだけど…
「アリサって本当変わってるよねぇ」
「え、どうしてですか?」
「いやね、リンドウと話してたのよ。アナグラで誰が残っちゃうのかなって…正直アリサは隊長さんだと思ってたから…ウフッ…まぁそういう下らない話なんだけどね」
「それでコウタが余ったという…否定出来ないのが悔しいです。」
やっぱりそうなんですね、世間の価値観というのは。
一応これは私の本音ですけど……
ただ、基本的に素直じゃないかも知れない
私だけど1つだけ言えることはあります。
「私がその予想を覆してみせますから安心して任せてください」
「あら?凄い自信だね、見直しちゃった」
「フフフッ…お陰さまで」
あの人の一番の拠り所になるのは私です。
他の誰にも譲ってなんかやらないんです。
私の初恋は藤木コウタ。
思ってもみなかった恋の発展…
→あとがき