GOD EATER

□素直に言えない
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「お前はラッキーガールなんだって噂、俺だって知ってんだからな。降参して一緒に任務来いってば」

「えぇぇぇ!?わ、私ラッキーガールなんかじゃないですよー…しかも今日非番だし…折角のお休みだからお菓子作りとかしたいんです」

何でこんなに頼み込んでも承諾してくれないんだとモヤモヤとしてくる頭の中。
大体お菓子作りって…イメージ通り過ぎて言うことねぇじゃねぇかよ。

苦悶していると、空気の読めない俺の悪友が割って入ってきた。

「お前ら2人なんて意外な組み合わせだな…まぁいい、おいカノン。今日も任務同行頼めるか?」

カレルだ。今俺が誘って断られたんだ。
どうせ拒否されるだろう。

これは確信に近かった…それなのに…

「はい勿論大丈夫ですよっ!!………すみませんシュンさん、私これからカレルさんと行くので、とりあえずさようならっ!!」

「じゃあな、シュン」

いきなり走り去っていったカノンの背中を無意識に睨んでいた。ついでにカレルも。

なんでだよ。非番なんじゃねぇの?
お菓子作りしたかったんじゃなかったのか?

明らかに自分を避けているカレルの態度に苛立ちながらも、その中に寂しさが込み上げてきているのがはっきりと分かった。

「なんでこんなに悔しいんだよ…」
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