作品たち

□何色に染まりたい?
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エ「すみませーん」

商人「あら、いらっしゃーい。材料を揃えてきてくれたのね! じゃあちょっと待ってて、今作ってきてあげるから」





〜アリエルの酒場〜


エ「ただいまー」

セ「おう、おかえりエルザ!」

エ「セイレンたらまた昼間から飲んでるのか? ご機嫌だな」

セ「お前も飲めよエルザくぅ〜ん」

マ「セイレン、飲んでばかりはいけませんわ。きちんと食べませんと」

ユ「マナミアは食べ過ぎだけどね」

エ「あれ、クォークとジャッカルは?」

ユ「ジャッカルならいつも通り貴婦人たちを口説きに出掛けたよ。クォークはわからない」

マ「確か、川の方に行くと仰っていた気がしますわ」

エ「そうか、ありがとう」

セ「おうエルザ!!飲まねぇのかよつまんねーヤツだなぁ!」

エ「ハハ、ごめんセイレン、また今度」






〜川付近〜


エ「ぁ、クォークだ……ん? 隣にいるのはジャッカルかな?」


ジ「は〜あぁ、どうして今日は貴婦人たちが振り向いてくれないんだろうか……」

ク「愚痴を言いにきたんなら他をあたれ」

ジ「相変わらず手厳しいねぇ、少しぐらい慰めてくれてもいいんじゃない?」

ク「慰めなければならない義務はないからな」

ジ「そんじゃあ俺が無理矢理慰めてもらっちゃおうかな?」

ク「?」


 ガバッ!!


ク「うおっ!?な、何いきなり抱きついてきてんだバカ野郎!!」

ジ「へへ〜、傷心の俺は人肌が恋しいのさ〜」

エ「クォーク!!」

ジ「ん? エルザ?」

ク「コラ、早くどかんか……エルザ、どうかしたのか?」

エ「ぁ、えーっと……あれ、何しに来たんだっけ……?」

ク「オイオイ……」

ジ「ははぁん、エルザってばクォークと俺が熱く抱き合ってるのを見て用事吹っ飛んじまったか?」

エ「えっ、い、いやそういう訳じゃ……!」

ク「ジャッカル、お前が勝手に抱きついてきたんだろう。俺は何もしちゃいない」

ジ「ハイハイ、わかりましたよーっと」

エ「あれ? ジャッカルどこ行くんだ?」

ジ「いやぁラブラブなお二人さんの邪魔しちゃ悪いと思ってな。貴婦人方にリベンジしてくるわ」

エ「ら、ラブラブって……行っちゃったよ」

ク「全く、自由なやつだ……で、エルザ。用は何だ?」

エ「んっと……あっ思い出した! なぁ、クォーク、装備の色を変えてみる気はないか?」

ク「色?」

エ「うん。俺と他のみんなは何度か色を変えてきたけど、クォークだけはずっと同じ色だったから」

ク「ふむ……別に、変える必要はないと思うが」

エ「でもクォークの装備真っ黒で洞窟内とかだとよく見えないんだよ」

ク「そう言われてもなぁ……」

エ「まぁ正直に言うとただ染めてみたいだけなんだけどね!」

ク「今までの説得は何だったんだ」

エ「嫌なら、無理にとは言わないけど……」

 じー……(ウルウル

ク「(うっ……)……わかったよ、好きにしろ」

エ「ありがとう、クォーク! じゃあ早速酒場に戻ろう」

ク「? いつもその辺でホイホイ色を変えていたじゃないか。どうして酒場に戻るんだ」

エ「ぁー……っと、それは……」

ク「何か理由があるのか」

エ「うーん理由というか何というか……うんそうだね理由あるよありまくるよ!」

ク「落ち着け。まぁいい、行くんなら早く行くぞ」

エ「う、うん!」



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