作品たち

□レッドインクであっぷっぷ
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ク「……うーん……」

ジ「唸り声なんか出してどうかしたのか? リーダーっ」

ク「ジャッカルか……いや、ちょっと、な……」

ジ「なんだよぅ? 何か悩んでるならこの俺に言ってみろって!」

ク「そうだな……お前ぐらいしか相談できるやつがいない」

ジ「おっ、ドキドキさせるじゃねーの。で、何だ? 何で悩んでるんだ?」

ク「……それがな……」

ジ「……(凄ぇ真剣な表情だ……こりゃ相当な悩みか?)」

ク「……か……」

ジ「か……?」

ク「……金が足りないんだ」

ジ「……はい? か、金?」

ク「あぁ、金だ」

ジ「金ってあのー、物を売り買いする際に必要なあの金?」

ク「それ以外に何がある」

ジ「いやぁ、何も無ぇけど……そうかぁ、金かぁ……金ね〜」

ク「依頼が無けりゃ金は入らんし、今はその依頼が無いからその金が無い」

ジ「ん〜、今まで貯めてた分とかは……?」

ク「そんなものは無い」

ジ「ありゃりゃ。どして?」

ク「依頼を達成したらまず飲み食いしてるだろう?」

ジ「してるなぁ」

ク「そこで大半が無くなる」

ジ「止めてよリーダー!」

ク「俺だって止めたいのは山々だ! ただ……」

ジ「ただ?」

ク「セイレンとマナミアに詰め寄られてみろ、正直怖いぞ」

ジ「ぁー……」

ク「特にマナミアなんて腹の虫が暴れるんだ……あの凄まじい腹の音を聞かされたら出さざるを得ないだろう……」

ジ「まぁ、確かにな……でも残りの金は? 大半消えても少しは残るんだろ?」

ク「残念だがその少しもすぐに消える」

ジ「何でっ!?」

ク「エルザが武器や防具をすぐダメにするんだ……特にボウガン」

ジ「あ〜、エルザよく街中でも撃ってるもんなぁ」

ク「いたずらバナナの無駄遣いはやめろと言ってるのに聞きやしない」

ジ「いたずらバナナ自体ムダじゃない?」

ク「いや、アイツはたまに戦闘の時にいいタイミングで敵にバナナを撃つんだ」

ジ「トレーニングの成果ってやつか」

ク「だからか俺もそこまで強く言えないんだ」

ジ「なるほどなぁ……」

ク「うちで大して金がかからないのはお前ぐらいだ、ジャッカル」

ジ「何かその言われ方も微妙だな……ん? じゃあユーリスは? あいつは特に問題ないように思えるけど」

ク「あぁ、ユーリスは……」



 ガッシャーン!!


ジ「何だ!?近くで凄い物音したぞッ?」


ユ『うわあぁぁぁ!!こここっち来るなー!!』

『ちょちょちょちょ! 私お化けじゃないから人間だから!!ちょっと仮装してただけだから!!』



ジ「……今のってユーリスの声だよな?」

ク「あぁ……アイツは怖がりだから、何かあるとすぐ対象に危害を加えて、あとから弁償させられるんだ」

ジ「まともに見せかけて実は一番高くつくパターンだったか……」

ク「どうしてうちの連中は揃いも揃ってみんなこうなんだ……ハァ」

ジ「(あちゃー、生活に疲れた主夫みたいな顔しちゃってるよ……)……まぁ、とにかく何とか金集められるように頑張ろうぜ? これからは俺も協力するしっ」

ク「すまないな、ジャッカル」

ジ「いーってコトよ! ちょっとクォークの珍しい一面見れたしな、ハハッ」

ク「まずお前の食費から削っていくか」

ジ「だあぁぁ冗談だって! 削らないで下さいお願いします!」

ク「ふ、仕方ないな」

ジ「(……何か女房に財布握られてる旦那の気持ちがわかる気がするぜ……)」











ユーリスが遭遇したのはきっと何処ぞの仮装現場でしょう\(^ω^)/

今更ですがコレ頑張ればジャクォに見えませんか?
ぁ、頑張る必要無いですねすみません←

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