途切れた微笑み

□途切れた微笑み 第六話
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 ディーンは皮肉なほどに晴れ渡った空を見上げる。
 愛馬トリスタンに揺られ、先を目指す。
 視線を落とせば、ドーラロズの国旗がはためき、長い列が広がっていた。
 武装した騎士たち。
 向かう先は、戦場、最前線。

 生きて帰られるか…?

 一瞬の不安も、首を横に小さく振り、否定する。

 帰れるかではなく、帰るんだ。

 あの人を傷つけた。

 その傷を償うために。

 遅すぎるかもしれない。

 そばにはあの男がいる。

 それでも、俺は…、


 必ず、生きて帰る
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