途切れた微笑み

□途切れた微笑み 第五話
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 いつか、きっとこんな日が来るだろうと理解していた

 平和が、砂の城であることは理解していた

 以前なら死を覚悟し、戦場に向かっただろう

 しかし、今の俺は昔の俺とは違う

 自分の思いに気付いてしまったから

 あなたが気付かせてくれた

 そして、あなたへの思いに気付いてしまった


 どうすればいい?

 死地に赴く俺は、どうすればいい?

 死を覚悟出来ない自分がいる

 命が惜しいと思う自分がいる

 あなたの側にいたいと願う自分がいる



 …俺は、どうしたらいいんだ?
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