途切れた微笑み
□途切れた微笑み あとがき
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第一話
リ「ここでは私の現状を、読んでくださっている方にわかって頂くため、書いた話です。」
カ「リタが公爵家の侍女で、その嫡男に好かれているということをね。」
エリオット(以下エ)「この時からカレル様は当て馬臭を漂わせていましたね。」
カ「突然現れて、さらっと傷口を抉るようなことを言わないでくれないかな、エリオット。」
エ「これは失礼致しました。いやぁ、リタ、モテる女は辛いねぇ。」
リ「え?い、いえ、あの、その…。」
カ「エリオット、もう帰ってくれ。邪魔。」
エ「はいはい。それでは年寄りは失礼しますよ。」
リ「エリオット様って、結構毒舌なんですね。」
カ「男に対してはね。」
リ「え!?」
カ「昔は相当女遊びを…、」
エ「先々代によくお叱りを受けましたねぇ。先々代はルーイ様やカレル様のようにお優しくはありませんでしたから。先代の頃には私ももう落ち着いていましたし。」
リ「そ、そうなんですか。」
カ「いや、エリオット。もし今でも若い時のようなら父様も俺も黙っていないよ?」
エ「年寄りは労わるものですよ、カレル様。」
カ「エリオット、帰ってくれ…。」