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今回の拍手文は『雪木佐』です。
(フリー文)
「涙の訳」
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−−今日は7月7日−−−
五節句の一つで七月七日に行う星祭りの行事。この夜、牽牛星と織女星が年に一度だけ天の川を渡って会うという中国の伝説にちなむ七夕祭。
俺、木佐翔太は恋人の雪名皇とその祭に来ている最中だ。
「ね、木佐さん。もし俺達が牽牛星と織女星だったらどうしてました?」
突然、雪名からそう言われた。
「……どうしてました?つってもよー…年に1回しか会えねぇんだろ?そんなの淋しいに決まってんだろ…」
木佐はそう答え、雪名はクスッと笑い木佐の頭を撫でた。
「俺ももし…年に1回しか木佐さんと会えなかったら淋しい思いをしましたね。でも木佐さん…年に1回しか会え無くても心は何時でも一緒ですよ」
「え?」
「だって牽牛星と織女星は毎年、お互いのことを想い合っていてこうして7月7日に会えるのですから−…」
雪名はふっと空を見上げ星座を見上げる。
そこには牽牛星と織女星の形をした星座がキラキラと光り輝いていた。
「そうだな…。こうして見ていると嬉しそうだな…」
涙ながらも木佐は二つの星座を見て「年に1回しか会えねぇのに心は想っているんだな…」と涙を流し、そのまま空を見ていた…
‐end‐
2013.07.08〜