オリジナル5

□パンドラの箱
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屋上でタバコを吹かしてると
携帯が鳴る



そのまま通話を押し耳に当てる






ー「・・・おい、出るなよ・・・;」ー



『掛けてきたのはそっちだろセンセー』



ー「・・・無事生まれたよ」ー



『!・・・』



ー「お前、連絡待ってるだろって思ったからさ。
・・・暇な時来てやれよ、場所は」ー



『わかってる、アイツから連絡きた
・・・連絡どーも』





そのまま通話終了を押し、残ってたタバコを1度だけ吸い、消し
そのまま学校を出る





「・・・!・・・はぁ、増田、来るのはいいが学校には連」




『教室に今日行ってねぇし問題ねェよ』



「!いやあるだろ;
・・・はぁ、まぁいいか

こっちだ」




センセーに連れられて病室に入る





「!あっ雷也ー!」



「こら百合、声大きい。起きちゃうだろ」



「!あ、そうだった・・・えへへ」





百合の腕の中で眠る生まれたばっかの子供




「抱っこしてあげて?
あ、頭の方にね」



そういい子供を俺の方に向ける




「・・・んあ・・・・・・あ・・・?」



『!・・・』



「!起きたッ」





そのあとギャン泣きされ、百合とセンセーに笑われてくそウザかった







そっから数年後



仕事の休憩中珍しい人から連絡が入っていた



『・・・ーーは?』



「?どうしました?増田く」



『悪い、急ぎの用事』


「!?ちょ、ま、増田君!?」




その場を離れて相手に電話をかける




ー「もしもし」ー



『さっきのどういうことだよ』



ー「・・・緑は、園田さんが連れて行った。
・・・百合は気が動転し、ショックで3日寝込んでついさっき目が覚めた」ー



『ーは?』



ー「・・・連絡、遅くなって悪い」ー




あの監督がこんなに弱ってる声を聞いたのは初めてだ





ー「・・・百合は緑の事を覚えていない」ー



『!』




あんなに嬉しそうに抱いてたり
事ある毎に連絡が来てた癖に記憶が無くなってる?




ー「・・・頼む、百合に緑の話はしないでくれ」ー



『!・・・・』





その後は特に話もせず通話を切り
思い切り壁をぶん殴る


わかってる、この怒りはあの夫婦にむけてもあるが、そっちじゃねェ





『・・・チッ』




もし俺がこの業界にいなければ
今すぐあのクソジジィのとこに行ってぶん殴ってでも緑を連れて帰る事が出来る




『・・・ックソが・・・・・・ッ』





何もしてやれねェ自分に腹が立つ





「ま、増田く

!・・・どうしたんですかッ具合が・・・」



『・・・せェな・・・黙れ
・・・あと3分で戻る』



「!・・・・・・わかりました
待ってますからね!」





今はンな面してる場合じゃねぇ事ぐらいわかってる






パンドラの箱




いつか開けるかも知れねぇ箱に鍵をかける






(!ま、まっすーくん大丈)
(あー遅れてすみません
遅れた分、取り戻します
よろしくお願いします)

(!)

(((い、いつになくやる気だ・・・!!)))



※この日10分遅れで再開した撮影は20分早めに終わることが出来た






あぁ、、、まっすー
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