オリジナル2

□好きだった
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「お前、鈴中の増田だな?」







俺が中3の頃。



いつもどおり不良に絡まれ、喧嘩が始まった。
(まぁ、もちろん俺が優勢だったんだけどな)




そんとき




「?喧嘩はよくないよぉ?」






そう、雨さんが現れた。





『・・・誰?』



「私ぃ?私はぁ高校生だよぉ」



『・・・』



「もう君しか立ってないじゃんー
もうやめたげたらぁ?」



『・・・絡んで来たのコイツらだし』



「でもぉ、ボロボロだよぉ?」



『女は黙っとけよ、うっせーな』






だんだん腹が立ってきて雨さんに当たった。

普通の女なら俺をビビってその場から直ぐいなくなる。
けど雨さんは





「あのねぇ、怖い声出したってぇ、全然怖くないよぉ?」





そー言いながら気失ってる男達に近づいて、傷口に絆創膏を貼っていた。





「ほらぁ、君も怪我してるでしょお?」



『・・・』





そういって傷口に貼ってくれた絆創膏。

単純なことなのに凄く嬉しかった。



そっから俺は雨さんを好きになった。
メアドも聞いて、俺からよくコクってた。


でも結果は惨敗。
雨さんはとーさんを好きだから。



高校入ってとーさんと話してる雨さんは凄く楽しそうな顔をしていた。


こんとき俺にはもう勝ち目ねえと思ってコクんのも止めた。


雨さんが幸せならそれで良い、なんて柄にもなく思えたから。




それぐらい俺は雨さんのこと









好きだった









暫くして“チビ”にあってその恋は過去形に変わってたんだ。




(・・・増田さん?か、考え事ですか?)
(あー昔の好きだった人のこと)
(!!そ、そうで)
(でも今はお前一筋だから安心しろ(笑))
(!!////)





ていう、第一号!!!!!!

らいやくううううん!!!!

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