オリジナル4

□気の許せる場所
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昨日 マネージャーに地図だけメールに添付してあった。“高熱、でますた”っていうコメント付きで。
・・・まぁ家から近いから別にいいんだけどよ





『・・・おはようございまーす』





その場所に行くと女と1人のカメラマンがいた





「はじめまして、モデルの一華ですっ!雷也くんの彼女役しっっかり努めさせてもらうからねっ♡」



『・・・はは、お願いします』




じゃあその、香水の匂と嘘くせぇ笑い方なくせ
っつー言葉は言わず愛想笑いを返す





「では始めますー!まず腕組みましょうかっ!」




撮影始まった途端、ベッタリくっついてくる女に、若干引くが微笑みを返す
途中で二人の面倒なかけあいがあったが
全部無視




「では、次外に行きますよーーっ☆」






公園デートっつーことで普段絶対しねぇようなことをさせられ結構ストレスが溜まる

しかも朝早くから初めてぶっ続けっつーのも流石にダルい





「この辺で一度休憩しましょうかっ!!」



『・・・』




タバコに火をつけくわえる

・・・アイツは今何やってんだろうな





「へぇ、雷也くんタバコ吸うんだぁ」



『!・・・あー、はい』




〜♪



軽くあしらおうとした時着信音が流れる
ナイスタイミング。よくわかってんなあいつも




『すみません、電話きたので


・・・はい』



ーーー「雷也さんっ!今、お仕事ですかっ?」ーーー




スマホから嬉しそうなアイツの声が聞こえて、
嬉しそうに笑うアイツの顔が思い浮かぶ




『そーだけど』



ーーー「?雷也さん、お疲れですか?」ーーー



『まぁな、変なやつのせいで』



ーーー「・・・そうですよね・・・」ーーー



『・・・梓?』



ーーー「あの、実は──」ーーー



「雷也くんっ、再開だってさぁ〜♪
お似合いカップルって言われちゃったァ♡」





急に腕にくっついてきた女
その声に梓が気づかないわけがない





ーーー「・・・ら、雷也、さん・・・カップル・・・?」ーーー



『・・・・仕事だっつの、その言葉信じとけ。』



ーーー「・・・」ーーー



『梓、後で電話する。

じゃあな』





電話を切り、タバコの火を消す





「今の、彼女さんからぁ?梓って言うのー?」



『そーですね。
・・・つーか休憩短いっスね、
全く休めてませんけど(笑)』



「えぇー!私とお話は休憩に入らないのー?」



『基本黙ってるのが好きなんで』





女を横切ろうとしたとき腕を掴まれる
・・・邪魔くせえ





「本物の彼女ってどんな子なの?可愛い子?キレイな子??」



『さーどうっスかね』





腕を掴む女の手をよけて次こそ歩いて行く


梓が最後に何か言いかけた言葉は何かも同時に考えながら




ーーー
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