魔法学校……

□使い魔
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「・・・うううっ疲れたよぉ・・・」



『もう少しやから!頑張り!!
もう完成は目の前やっ』




今フール(7才)はある魔法の特訓
それは




「うう・・・だって〜っ!
落っこちるの怖いもん・・・っ」


『落ちても俺が支えたる!だから頑張りっ』





魔法使いなら誰しもが通る道、




「っ〜だってー!真っ逆さまにさっき落ちたんだもんっ
お空なんて飛べないよぉ〜っ」




そう、空を飛ぶ。
フールは空を飛べん。ホウキを持ってかれこれ3時間

正直言うと飛べても暴走してまう状況





『もっと自信持ちいやっ!
大丈夫やって!ぜってえ上手くいくっ』



「・・・っやだあ・・・っ」



『っ!』





フールはとうとう大粒の涙を流してしもおた
泣くとあの記憶が出てくる。


確かに少し動揺しとって魔力がぐらつく感じはあるが、暴走する感じはあらへん

・・・悔しくて泣いてるんやな




『・・・わーった、ちょっと休憩にするか?』



「〜うぅっ・・・っ」



『・・・すまんて、もう無理させんから
でも、無理無理言うたままなら、
何も出来んままやからな。』


「!・・・っ」



頭を軽く撫でて家に向かおうとすると
ぐいっと尻尾を握られる




『!ちょ、尻尾は「・・・やるっ」!・・・』



フールは目をごしごしと拭いてまた練習を始めた





「・・・〜っ」



『フール力んでも上手くなんか行かん、せやから』



「・・・〜っ」




やっぱり出来なくて、闇雲に力んどったって出来んと分かっとるんや、フールは

せやけど、負けず嫌いっちゅーか頑固っちゅーか



『・・・』



そんなフールを見て甘やかしたくなる






「っ!!!
あっ!!みっみてっロウ!!飛んでるっ飛んでる〜っ!!」




『おおっ!すごいなっフール!
飛べとるやん!』



「〜〜っ!!きもちーーっ!!」




無邪気にはしゃぐフールをみて自然とこっちまで笑えてくるわ




『落っこちんように手、離したらあかんでー!』



「〜っうんっ〜!わああできたああっ!」




なんやかんや普通んとこは、主人の言うことは絶対で
命令されるだけのやつの方が多いはずなんやけど




「ロウ〜みてみ・・・きゃああっ!!」



『!!狽ホっ!!』



「!!びっびっくりしたああ」


『せやから手放すな言うたやろアホ!!!』



こいつと俺の関係はそんなんじゃなくて





「だって、ロウは絶対助けてくれるって思ったんだもん・・・
・・・でも・・・うぅ・・・・・・っ怖かったあああっ」



『!泣くなら最初からやるな・・・

〜っあぁ、怖かったなっだからもう泣くのやめえやっ』




親子みたいな、そんな関係や
それが1番しっくりくるわ
アイツに言われたからとはちゃう



『まぁ、飛べたんやし、今日はもう帰るで』



「うぅ・・・うん・・・っ」




本気で俺がこいつを護る。
そんな気持ちにさせられる




『ん、よしっ帰るでフール』



「っ〜ニコッうんっ!!」



何があっても、もう自分が死ぬことは恐れんくらいに、な。
それが俺の、使い魔としての覚悟





(・・・でも、死ぬようなことすんのはまじであかん)
(もっかい飛べないかなぁ?)
(もうやめぇ・・・っ!)




ロウとフールはほのぼのしかしないよ

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