雨空

□わたしのびょーき
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いつから知ったんだっけ。
物心がついた時からかなー。


いつからこの事を隠すようになった?
これも物心ついた時からー。


そう、私は《夜盲症》っていう目の病気にかかった
これは暗い場所が普通より見えづらいっていう病気。



なんでかかったとかは知りませーん。



・・・でも、かーくんも明も知らない。


知ってるのはしーちゃんだけー。
その理由はー



『・・・可愛いなー』



明「・・・zzz」




まだ1歳なってない弟の明を見てたら突然停電になった




『!・・・』



詩「!明紗ちゃんいる?ごめんねっ
今ブレーカー落ちちゃってっ」



『・・・しーちゃん?』



詩「?明紗ちゃん?」




この時私は全然違う方を見てたらしい。
それでバレた。
・・・知られたくなかったー。

だってー今弟できたのに迷惑はかけられないでしょー?
かーくんもお店大変だしー。



だけどその次の日にしーちゃんに連れられて病院に行きましたー。


そして《夜盲症》だって知ったんです
そして医者から告げられたのが




「申し訳ありませんが治る確率は低いです。
・・・・今治療策がないので。しかし最善を」



詩「・・・そんな」



『わかりましたー。ありがとうございまーす。』



「!明紗ちゃん、明日から病院に」



『いきませーん。』



詩「!」



『ありがとうございましたー。』





そそくさと病院を出る




詩「まって明紗ちゃんっ」



『しーちゃん。
かーくんにいわないでくださーい。』



詩「!でもっ」



『いやですー。絶対行かないですー。
しーちゃんは明といてくださーい。
わたしはおねえちゃんですから大丈夫でーす』




しーちゃんは押しに弱い。だから大丈夫。
絶対言わない。

病院はお金かかるし色々大変だって知ってるから。

そこからしーちゃんは夜遅くに一人で出掛けることは許さなくなったけどー。





とりあえず



『ふぁあ・・・しーちゃんねむいー』



詩「!・・・そっか、おんぶしたげるから寝てていいよっ」



『んー・・・』





わたしのびょうき





それは夜盲症、

治る確率50%

誰にも知られずに行くんだー。




まぁ、知られちゃったけどわら

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