雨空

□悪役
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「いつもいつも馬鹿馬鹿言わないでよ!!元気の方が馬鹿だし!!」



『ぁあ?うるせぇな!馬鹿に馬鹿っていって何が悪いんだよ!』



「なにそれ!!」




コイツは幼なじみというやつ。
父親が高校生のときの後輩らしい。


でもコイツとはいつも喧嘩してた。
初めて会った時からか?性格が合わなかった






夏、海に出かけた時。


俺は明紗と話してた。




『なぁ明紗!海行こうぜ!』



明「うん、いーよー。
みんな呼んでくるねー」



『!俺は二人で』





言い終わる前に明紗は走って行ってしまった

ふと周り見渡すと実愛がいなかった。


海の方に目をやると遠く離れたとこに浮き輪に浮いていた




『・・・あいつ泳げたか・・・?』




何か嫌な予感がして海の方に走って行く。

そして海に入った瞬間溺れた。




『!チッ』




なんで泳げねぇのにあんな遠くにいるんだとか、
なんで一人でいんだよとか沢山文句が出てきたが
そんなことは今はどうでもいい





『実愛!!』





必死に手伸ばして掴まえる。その後砂浜までいって直ぐ人口呼吸




『おい、実愛!返事しろ!』



陽路「!元気、実愛!?」



『!っ・・・・チッ』




来んの遅ぇよとか思ったけど今はこいつを
とりえずロッジに連れてった。





陽「元気・・・ごめ」



『っ!ふざけんじゃねぇよ!!』




俺は立ち上がって陽路さんの胸ぐらを掴んだ





『っ何で兄が見てなかったんだよ!!
お前は一体何してっ』



陽路「!っ・・・」



恋「!元気、やめろ!」



『!!・・・チッ』



出ていこうとした瞬間



実「・・・ん」



恋「!・・・実愛」



『!』




アイツはまだ意識がぼーっとしてるみたいだった




実「恋斗兄が・・・助けてくれたの・・・・?」



恋「・・・いや、俺じゃ」



『恋斗!』




俺は恋斗を睨む

言いたい事ぐらい兄弟だからわかんだろ?




俺が助けただなんて似合わない。
恋斗が似合う。






悪役






俺に似合うのはこっちだ。



(・・・陽路さんも恋斗も余計なこと言うな。)
(元気・・・でも)
(・・・わかった。)
(・・・俺も、わかった)
(・・・)



っていうはなし
元気きゅん

ーー

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