雨空

□顔
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琴「元気と恋斗は似てるよね!織田くん似だよ、ほんと!」



母親に突然言われた言葉。
嬉しくねぇ…




その次の日




「あ、あのっこれ受け取ってくださいっ!」




『・・・・』




その手紙には俺じゃなく兄の名前が書いてある。





「わ、私ずっと前から好きでっ」



『顔見間違えておきながら好きとか言ってんじゃねえよ』



「え?」




・・・こーいう時がよくあった。

正直めんどくさい、非常に。




確かに髪下ろしてる兄と俺は似てる。顔が特に。
そのうえ髪も似たような感じ。
(別に真似してねぇけど)




だから俺は決めた






恋「・・・元気、なんだその髪型」



『あ?もう間違えられんのゴメンなんだよ。』




髪色を金髪にした。

これでいいだろ。

まぁ先生は吃驚してたしクラスの奴も暫く話しかけてこなかったけどな。




明「あれー元気、髪色明るくなったねー」



『!あ、明紗』



明「じゃーこれあげるー」



『!』




受け取ったのはブルーのカチューシャ




明「似合うと思うよー」



『・・・』




もらったカチューシャをして学校に行く。





全てはこの















のおかげで、これのせいでもある。




(・・・)
(んだよ)
(いや、別に)
(・・・)






これは中学生の話である。
書きたくなった、久々元気くん。

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