桜物語2
□47
1ページ/1ページ
「くそっ…!僕は、僕はまだ戦えるのに…!」
「…………」
「沖田さんっ…晋哉さんっ…」
俺はずるずると壁に背中をつけたまま座り込んだ。
「晋哉……君は僕が、必ず----」
護るよ
「……無理しないでください」
「………、」
沖田さんは気を失うように倒れ伏せた。
「……千鶴、お前は俺が護るからな…」
あんなやつに千鶴を渡してたまるか
「晋哉さん…!」
「悪い、少し寝るよ…」
「----さんっ-------っ!!」
千鶴の声が遠くなっていく。
長かった一日が終わりを告げた。
.