モノクロスカイ

□U 鳥籠
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(…自害……っか…何でまた……ん?あれ…何だ?)
「……おいボス、あれ…見てくれ」


皆呆然としていたなか、不意にロマーリオが崩れ、しかしまだあまり炎に焼かれていない
アッサタナートの倉庫だったらしき場所を指さした。



「?……どうしたんだ?ロマーリオ」


炎とまだ舞っている砂埃のせいでよく見えない。


「よく見てくれボス!何か大きな物が…!!」




目を凝らしてロマーリオが必死に指す方を見ると………確かに何か大きな物があった。





「……何だ…あれ………鳥…籠…なのか?」


炎に燃えるアッサタナートのアジトのなか、人が一人余裕で入れる程の大きな鳥籠だけが崩れず、燃えずに見える。



………それは、誰がどう見ても不自然だった。
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