小さな夢 ～復活～
□プレゼントよりも君が。
1ﾍﾟｰｼﾞ/2ﾍﾟｰｼﾞ
応接室前―――
『恭弥………いるかな？……いませんよぉにっ！！』
ガチャッ
『…………いない…？……よしっ準備、準「叶！叶！！久シブリ～」…びっくりした～！ヒバードちゃんかぁ～…相変わらず可愛っ～～！！』
持っていた買い物袋を下におろし、パタパタと飛んで来るヒバードを両手で受けとめて顔をすり寄せた。
「叶モ可愛イイ～好キィ～～！！」
『私もヒバードちゃんだ～い好きっ！』
少しの間大好きを言い合った後、
『…ねぇヒバードちゃん？恭弥どこ行ってるの？』
「ヒバリ？草壁達噛ミ殺ス！！」
『えぇっ！？何で草壁さん！！』」
「群レテタカラ！ヒバリ、誕生日オメデトーッテ！！」
『……先こされちゃった…でも噛み殺しに行ったって事は当分戻って来ないよね？』
よしっ、っと小さくガッツポーズをして買い物袋をあさり始めた。
「叶何スルノ？何スルノ？？」
『えへへー内緒☆』
「エェ～ナンデー？」
『なんでもだよ！サプライズだからね♪』
あった！と言って上に飾るモールを出した。
「キラキラ！キレイ！！」
『でしょー！さっき買ってきたんだぁ～』
ソファにのって飾り始めた。
『ヒバードちゃんそっちの先持ってて！……わっ！…危ないケーキ潰すとこだった；』
少しぐだぐだやっていたせいで思いのほか飾るのに時間がかかってしまった。
『やばいよぉ～早くしないと恭弥来ちゃうっ！！クラッカー持っとかないと！ゴミ出したら怒られると思って音だけのにしちゃった；』
「音ダケ～音ダケ～～♪」
『…あれっ？プレゼントがないっ！！何で？！買っておいたのに……もしかして落とした…？』
「タイヘン！タイヘン！！」
『ヒバードちゃん～(泣)どーしよぉ…』
(せっかくここまで準備したのに……今日プレゼント渡してから告(い)おうと思ってたのに……！！)
「ボク探シテコヨウカ？ダカラ泣カナイデ叶？」
『いいの…？ありがとぉ！！ヒバードちゃん大大だーい好きっ！！』
目を輝かせヒバードを抱きしめた。
「クルシイヨ～～早ク行ッテコナイトイケナインデショ？」
『∑あっほんとだっ！じゃあお願いね、ヒバードちゃん！！ピンクの袋だからね？』
「ウン！行ッテ来ルネ！！」
窓から飛んでいくヒバードを見送っていると
「…叶……僕のいないうちに…勝手に、何、してるの？」
「わぁっ！！！！」
パーンッ
.