モノクロスカイ
□U 鳥籠
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少しばかり観察していたが、意を決したかのようにディーノが口を開いた。
「……俺が見てくる。お前らはここにいろ」
鳥籠を見据えながら言うディーノに対し、ロマーリオが反論した。
「俺も行くぜ、ボス」
危険を案じて…と言うよりも『ボスだけで行ったら着くまでにどれだけかかるか、転ぶか分かったもんじゃない。下手すりゃ焼かれる』
…そんな少し場違いな気もするが的確だと思われる目をしながら言ったが、ディーノは気づかない。
「駄目だ!危険と分かってる所に、しかも一人でいける所に部下を連れて行けない。俺だけで行く。」
「だが、ボスっ…「駄目だ!これはボスとしての……命令だ」
「っ……!」