小説
□鏡音の消失
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レン「…っ」
私はパソコンを開きアンインストールの準備を素早くする。
リン「マスターッッ止めて!レンを許してあげてっ。ねぇレンもお願いしてっ。」
レン「いいんだ」
そして…
私はアンインストールのスイッチを押した。
レンの体内からは
「カガミネレンヲアンインストールシマス」
リン「いやぁっ!レン行かないでっ私達2人で一つでしょ?
レンがいなくなったら…ヒックリンは…ヒッリンは‥っ」
レン「大丈夫だよ。リンはもう一人でも十分マスターの役にたてるよ。だから安心して?」
リン「マスターッッ今すぐアンインストールを中止してくださいっお願いしますお願いっ」
リンは泣きながら私に訴える
「最初からレンなんてインストールしなきゃ良かったのよ」
リン「じゃあこの一年間レンと居て楽しくなかったの!?」
!
レン…
私がまだ両親を亡くして落ち込んでいる時、レンは私を慰めるためにリンとパーティーをしてくれた。
レンが作ったオムライスは形はヒドかったけどなんかすごく心があったかくなった。
私が喜んでる時はレンも一緒になって笑ってくれた。
私が悲しんでる時は一緒になって悲しんでくれた。
そんなレンが私は大好きだった。
っレン…
今すぐアンインストールを中止しなきゃっ。
カタカタカタカタカタカタ
リン「マスター!?」
「今すぐアンインストールを中止するの!」
私はパソコンを動かしながらレンにいった。
「レンッごめんねっ私カッとなったからって大切なレンをアンインストールしようとしてっ」
リン「マスター…!!」
レン「俺こそ本当にごめんなさい。
マスターの大切な物を壊しちゃって。」
レンの声はあの透き通った美声じゃなくだんだんと鈍い声に変わっていく。
早くアンインストールをとめなきゃ!!
「あれっ」
リン「マスターっ時間がっもう時間がありませんっ!急いでくださいっ」
「…リンレン。…アンインストール中止は出来ないって…」