REBORN!

□I want you to kiss me.
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「龍華〜。」

そう言いながら龍華に抱きついてきたのは独立暗殺部隊-ヴァリアーの幹部に位置するベルフェゴール、あだ名はベル。

「えっと、何か御用ですか?」

「構って。」

「いいんですか?幹部様が仕事を放ったらかし、他の事に熱中しまして・・・・・。」

「いいんだ。だって俺、王子だし〜。」

何て会話をするのがこの頃の日常だった。
ただのお客なのに、何でこう関わってくるのか?
すごく疑問に思っていると、龍華の頬に何やら冷たい物があたる。

「・・・??」

不思議に思い、空を見上げるとそこには灰色の空とそこから降る白い綿(わた)。

「雪・・・・・。」

そう言えば、今の季節は冬だった。
そんな事を考えていると、ベルが抱きしめてた手に力を込めてくる。それに龍華がハテナを浮かべていると、向こうから口を開いた。

「そう言えば、今日クリスマスなんだよね。プレゼント無いの?」

それを聞き、龍華はやっと納得できた。今日はクリスマス。いろんな所でサンタクロースやらケーキやらガヤガヤ賑わっている日だ。
その日に恋人同士に欠かせないのはプレゼント。2人で交換し、お互いの中をより良くするのだ。

「ベルさん。私、今気づいたのでプレゼントありません。」

「へぇー。なら、無理やりで貰っちゃおうかなぁ。」

そう言いながら、ベルは龍華の顎を人差し指で持ち上げる。それだけで何をされるかなんて簡単に予想できる。
龍華はベルの次の行動が分かり、頬を染めて目を見開く。
そんなのもお構いなしにベルは龍華の顔を自身の吐息がかかるまで近寄らせ、頭に左手を添え、龍華の耳元で熱と吐息を含ませながら囁いた。






「I want you to kiss me……」







オーケー?と聞かれても答える前にされてしまう。
それからの龍華の顔は雪の色が際立つ位赤かった。



END
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