GX

□彼でも分からない事
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「三沢さん!」

彼女が俺の名前を呼びながら走って来た。

俺は三沢大地。
デュエルアカデミアのラーイエローの生徒だ。
で、彼女は尾崎龍華さん。
特待生で俺の先輩だが、彼女からのお願いで『〜先輩』では無く『〜さん』と呼んでいる。
さらに・・・良く分からないお人だ。

「あ、どうしたんですか?龍華さん。」

龍華さんの前だと何故だか変に緊張してしまう。
何か話そうにしても頭が真っ白になりうまく話せなくなってしまう。いつもはそんな事無いのだが。

「?三沢さん??」

彼女が顔を少し傾けた。
それだけでも心臓が跳ねてしまう。

「え?!どうかしましたか?」

「いえ。何だかぼーっとしてたので、どうしたのかなって。」

龍華さんが微笑しながら話す。いつもその笑顔は絵になるなと思っていた。
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