DM
□FOR YOU
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「ねぇ龍華ちゃん、次の日に一緒にクッキー作らない?」
「え?」
杏子からの意外なお誘いに私は持っていたお菓子を落としそうになった。
FOR YOU
「どうしたんですか?いきなり。」
龍華が本当にいきなりだったお誘いについて質問する。
「だって龍華ちゃんとは遊んだことも、何かしたことも無いから、それじゃ友達としておかしいかもって思ってさ。」
それを聞いて龍華も納得した。
2人は友達として生活してはいるが、龍華の仕事-海馬の側近と言う仕事で遊ぶことも、何かすることもほぼ無いに等しかった。
「だからさ、龍華ちゃんも私もOFFの明日に一緒に何かしたいなぁって。」
「そうでしたか。なんかすみません。」
「そう固くするなって。」
そう言いながら杏子が龍華の肩を叩く。それから2人で話し合う。
「それじゃ、明日の放課後ね。」
「はい。」
その後、教室にチャイムが響いた。