天空princess

□行動からの確信
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あの後、尾崎家。

「・・・・・。」

龍華は沈黙を貫き通していた。
龍華の前には先程の青年が。
怪我は手当てしたのか包帯が至る所に綺麗に巻かれていた。
後ろにはキッチンが設置されているダイニングルームで、そこに置いてあるテーブルを囲むかの様に椅子が6つ置かれていた。

その6つの内1つにモモは座っていた。
普通の座り方とは違う座り方をしており、背もたれである場所に腕を組み、そこに顎を置いて姉を眺めていた。

そして隣には、もう1人の少女が姿勢良く座り、顔に影を落としていた。
身長はモモより小さいその娘こそがもう1人の妹-ナナだ。

「・・・・・龍華姉。そろそろご飯食べたら?」

「そうですよ姉さん。先程から何も食べて無いじゃないですか。」

モモの言葉にナナも肯定する。
現に青年を寝かせて手当てをしてから何も口にしてないのだ。
しかも只今の時間は午後7時、ほとんどの家では代替が夕飯の時間た。
モモ達は『先に食べてて。』と姉に言われ、先に済ませたが、龍華本人はずっとあの調子なのだ。




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