■FF7ギャグBL小説■
□イリーナの極秘任務2
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某月某日。
神羅ビル、タークスのオフィス。
今日も恋する乙女☆イリーナは、重大な任務を帯びていた。
といっても、また自分で勝手に作った任務なのだが…。
今日の任務はこうだ。
『ドキッ☆タークスのメンバー達の机の中を覗いちゃおう大作戦』
イリーナの頭の中は壊れてきたようだ。
でもここはBoys loveだから、恋する女キャラは絶対幸せになれないのでその辺はご了承いただきたい。
今回も、はっきり言って『メンバー達』というのはカムフラージュ…カモフラージュで、イリーナはぶっちゃけツォンさんの机の中が覗きたいだけだった。
あなたは小学生の時、気になる男の子の机の中を覗いたことがないだろうか?…そんな心理だ。
「ではイリーナ、先に帰るぞ」
「はい、お疲れ様です!後は任せてください!」
最後までオフィスに残っていたツォンさんも帰宅する。
イリーナはこの極秘任務の為に、いつも残業になるレノの仕事を引き受けたり、ダラダラしながら報告書作成をして仕事時間を引き延ばしたりして、わざと一人だけ残業になるようにしていたのだ。
オフィスの出口近くに行き、耳を澄ませてツォンさんがエレベーターに乗るのを確認する。
ドアの閉まる音が聞こえると、廊下に出て、同じフロアのオフィスをひとつひとつ見て回り、ひと気が無いことを確認した。
どうやら残っているのはイリーナだけらしい。
ツォンさんももうはるか階下にいる頃だろう。
イリーナはタークスのオフィスに戻っていく。
さあ、楽しい任務の始まりだ。