BSR(short)

蒼が紅で、紅が蒼で!?
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朝、目覚めると、やけに体が怠かった。

特に腰には鈍痛が走り、立ち上がることもままならない。

おかしい。

確かに昨日は些か張り切りすぎたが、こんなに体が痛むのは初めてだ。


「あー……いってぇ」


そう呟いて、更なる違和感に気付く。

今の声は自分のものだっただろうか。


「あー……あぁ、あー……」


発生練習をするかのように何度か声を出す。

少し掠れてはいるが、この声は間違いなく幸村のものだ。

鏡に自分の姿を映してみれば、その姿も幸村のもの。

恐る恐る盛り上がった布団を捲れば、そこにいたのは体を丸めて眠る政宗自身。

状況整理の結果、入れ替わっていることがわかった。


「wait……何故こうなった」


頭を抱えて考える。

昨日は幸村と鍛練をして、酒を飲みつつ月見をした。

もちろん夜の鍛練も何回かしたが、それだけだ。

特に怪しいものには触れていないはず。


「ぅうん……むにゃ」


幸村が寝返りをうつ。

普段は可愛らしいと思う仕種も姿と声が自分では気色悪い。






 
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